Guyatone LG-145T

エレキギター発売時期 1965年定価￥19,500

店長、今日は「Guyatone LG-145T」という、なつかし楽器投稿が届きました。

今はなき東京サウンド社の楽器ブラウンド「グヤトーン」のエレキギター。この時代、発売されたこの手のギターは「ビザールギター」と呼ばれ、今でも愛好家が多い。

ビザールギターって初めて聞いたけど、どういうもの？

ハッキリいうと、60年代から70年代に発売された、二流メーカーによるパチもんっぽい安物ギター。ただ、このグヤトーンブランドはアンプやエフェクターも発売していて、それは一流メーカーのものと遜色ない性能の商品もあった。

パチもんギターなのに、なんで愛好家が多いのかしら？

昭和のブリキおもちゃコレクターのような、なんとも言えないレトロ感に哀愁を感じるのよ。それに、一流ではない上に、どこまで言ってもニセものである安心感ってわかる？くだらない競争にオレは参加しないという決意表明的な。

では、Guyatone LG-145Tを実際に使っていた、という方の投稿で〜す。

私がこのギターを購入したのは、大学時代。当時通っていた新宿の中古楽器店で売られていました。値段は２万円くらいだったと思います。最初は購入すべきかどうか迷いましたが、見た目が個性的で、年代物ということもあり出会いが大切かな・・・なんて思い、一目惚れの衝動買いしました。

このギターの用途は、極めて少なかったですね。なんて言ったって音が良くない！（笑）いやいや、本当なんです。見た目は凄くお洒落なんですが、肝心の音は微妙なスカスカ感...。まあ、良くいえば味わいのあるチープなサウンドって感じなんですが、いかんせんライブや録音などには向いていないギターでしたね。なので主に部屋の壁にかけて観賞用としてこのギターを楽しみました。

見た目は抜群に良いので部屋の壁に掛けておくだけで非常に良いインテリアとなります。今でも実に味わい深いお気に入りの一本です。

投稿者：北海道在住 S.Fさん 1970年代生まれ

ライブでも使い物にならないのに、愛されているなんて、すごい。

バンドブーム時代の楽器店は、YAMAHAやFERNANDESのギターは、店舗奥の壁にかけられていて、入口付近に、ディスプレイされていた妙に安いギターとアンプセットはたいていグヤトーンのものだった。多くの少年はグヤトーンのギターが欲しくて買ったのではなくて、お金がなくてメーカー品が買えなかったのだ。そのグヤトーンの楽器が今でも愛されているなんて、すばらしいエレキギターの世界。

楽器屋さんもスーパーマケットみたいな商品陳列するのね。